|
南島原市加津佐町の中華料理店であった佐田の富士関(25)の十両昇進祝賀会はにぎやかだった。やかん酒を酌み交わし、自慢ののどを披露する人もいた。加津佐町で半世紀ぶりの関取誕生。後援会はなく、毎年九州場所中日に応援へ行く40人が中心になり開いた会だ。
実家のご近所や友人の間で打ち解けた様子の佐田の富士関。高校から寄宿生活し、柔道での大学の誘いを断って角界へ。両親や姉、弟に相撲のつらさを言ったことがないらしい。独立心の強い長男に、母ちえ子さん(59)は会の後で伝えた。
「相撲界を何も知らない人たちが、どうしようかこうしようかと夜遅くまで話し合ってこういう場があったとよ」
自分一人の体ではない。みんなの声援で大きくなってほしい。力士の母の願いだ。【古賀亮至】
〔長崎版〕
|