南島原市長選で、なぜ「親せきは多いが組織はない」と話していた新人が大勝ちしたのか。一番力が出るはずの2期目の選挙に臨んだ現職と、合併した旧8町のうち4町長が支援したもう1人の新人との三つどもえ戦で。
ヒントは昨年夏の衆院選と今年2月の知事選。「脱官僚」から「政治とカネ」まで、争点によって民主候補が浮き沈みしたが、どちらの選挙も、組織ではなく市民一人一人が力を示した。南島原市は、衆院選で10選を目指した自民の大物を落とし、知事選で地元出身の知事を生み出した舞台でもあった。
市長選後、ある陣営の人は「集会に動員をかけなかった。集まったのはホントの支持者」と胸を張った。別の陣営の人は「業者による締め付けでかえって支持が離れた」。
自分の一票を大事にする〓ホントの選挙〓が続く。【古賀亮至】
〔長崎版〕