ニュース

毎日書道展:会員賞に植松さん 県内から秀作賞3人
2010.7.6(水) 毎日新聞

第62回毎日書道展で、県内からは会員賞に植松桂春さん(67)が選ばれたほか、秀作賞に、諫早市幸町の徳永好苑さん(65)▽大村市乾馬場町の山道虹舟さん(66)▽南島原市有家町の宮崎愛子さん(29)が選ばれた。このうち、植松さん、徳永さん、山道さんに受賞の喜びを聞いた。【古賀亮至、柳瀬成一郎】

 ☆会員賞・前衛書

 ◇新境地を開いた作品--植松桂春さん(67)=南島原市南有馬町

 「短気なもんですから、本当の心の強さを求めています。小さなことにこだわらない、スケールの大きさにあこがれます」

 そこで選んだ題材が「剛」。アトリエで、いつものように大筆を走らせ紙全体を塗るように「黒で攻めて」書いた。が、強さが出ない。

 戯れに「樹」を書いていて、三つに分けると味が出るのに気付いた。「剛」も三つに分解してみたら、余白に強さが出て、これが出品作となった。「こういう書き方ができたことがうれしい」

 旧南有馬町職員の26歳のころ「とじた書類の背表紙や、冠婚葬祭の表書きのため」に始めた書の道。今は公民館で小学2年生から89歳まで20人を指導する。新境地を開いた作品での受賞に「これからが大変。賞に恥じないよう勉強ですね」と気を引き締めた。

 ☆秀作賞・前衛書

 ◇命のはかなさ大事さを表現--徳永好苑さん(65)=諫早市幸町

 幼いころ、父が「年賀状は筆で書くと相手に気持ちが伝わる」と話していたという。その言葉が頭から離れず、40歳のころから、書道を始めた。

 書の奥深さに気付かされる日々といい、臨書を中心に取り組んでいる。今回の作品は「命」。命のはかなさや大事さを表現したいと願い、以前から挑戦したいと考えていたテーマだった。受賞には戸惑いの日々で、「私は未熟です。喜びよりも驚きが大きいですね」と笑みを浮かべた。

 ☆秀作賞・前衛書

 ◇楽しみながら書を続けたい--山道虹舟さん(66)=大村市乾馬場町

 好きな言葉だという「慈(いつくしむ)」で受賞した。「書道が楽しい。これからも楽しみながら続けていきたい」と喜ぶ。

 2人の子どもの成長とともに、自分にも何か夢中になれることがしたいと考え、書を始めたのが29年前。今は書道教室も始め、書に没頭している日々だ。

 車の送迎をするなど応援してくれる夫秋広さん(64)への感謝の思いも口にする。「書が続けられるのも、主人のサポートがあってこそです」と話した。

==============

 ◆県内入選者(敬称略)

 ◇公募

 《漢字1類》冨田希(長崎)

 《漢字2類》青野夕景、高津利昌(長崎)鷹取華影、野口星郷、福永虹泉、藤戸春苑(佐世保)本村瑞葉(島原)澤村輝虹(諫早)泉桂洲、岩谷桂雪、江口桐華、梶原久香(大村)三原龍南(南島原)

 《かな2類》永田ゆき子(島原)植松葉月、小川すみ子、佐藤敦子(南島原)

 《近代詩文書》秋田光鵞、大賀桂園、小川游泉、坂本春翠、貞方朱鴎、佐藤竹石、中島紅玉、深堀陽泉、福田紅川、松尾美梢、溝上華穂(長崎)秋元香雪、藤原紫雲、増田春草(諫早)向原紅樹(五島)

 《大字書》上原溪花、末永洋翠、谷口幸柳、中山八重、福嶋恵水(長崎)小川敬子、立野康志郎、灰谷美弥、森貴苑、山崎彩華(諫早)工藤蒼竹、丹野千桜、西村照葉、福嶋清翠、山田遊三子(大村)平湯芳仙、最上香登(南島原)後田子〓(新上五島町)

 《篆刻》青木霽光、永瀬朱媛(長崎)川口紫土(諫早)

 《前衛書》安藤凌雲、植松俊樹、海老原碩風、木下華水、古賀秀華、中原景雲、松尾碧楓、森本琴水(長崎)片山瑠美、鐘ヶ江岳陽、菊川瑞宝、小林利之、佐仲皋陽、日向新山、村吉青龍、吉田春子(島原)荒山恵水、内田スミエ、教仙進、篠崎稲華、篠山佳扇、柴原豊、土井汀扇、馬場アサヲ、樋口如水、古川薫佳、松浦蒼石、松尾香花、松本華苑、三好祥翠、吉原和香(諫早)川野碧山、田中恵舟、堀鶴堂、牧山巧扇(大村)栗田辰陽、小嶺優子、竹市涼泉、西田暁仙、藤尾靖華、藤原きよ子、前田由紀、松藤由美、安永菁水、山下幸子(南島原)右田星昂、山下秀華(新上五島町)




新聞を読もう!!
長崎新聞:ご購読のお申し込み
毎日新聞社-新聞購読のお申し込み
朝日新聞社の新聞・出版物の購読お申込み
西日本新聞 - 新聞購読申し込み
読売新聞ご購読案内