 
町の視線ひとりじめ
歴史と豊かな自然、新しい出会いの町
西有家町 |
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| 「みそ五郎どん」にしありえの民話 |
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昔むかし、西有家で一番高い高岩山に大きな男が住んでおった。この大男、人が良く、ちから持ちでだれやかれやから好かれておったそうな。
みそ五郎どんは畑仕事の手伝いをしたり、山を切り開いて、畑を造ったりして、みそを分けてもらっておった。
高岩山を住みかにしとったので、朝起きて雲仙岳に腰を下ろし、有明海で顔を洗うのを日課にしておった。
そして、唯一の楽しみは雲仙岳に座り、高岩山の八間岩に足をのせて、九州の山脈、遠くの海を眺めることじゃった。そのころ遊んだお手玉石や足跡のくぼみが、今も高岩山に残っている。
今日も、大きな鍬をかついで、山を切り開いて、畑にする仕事をしておった。屈みっぱなしでいたので、腰をおもいっきり伸ばして「よいしょ」といって、雲仙岳に座ったげな。そしていつものように遠くの山脈を眺めて一服したのじゃった。
みそ五郎どんはやすんでまた仕事に取りかかった。その日は力がみなぎり「えぃ!」と鍬を地面に振り下ろし、その反動で尻もちをついてしまったそうな。
そのときの土くれが有明海に「ざぶん」と音をたてて落ちたげな。掘ったあとに水が溜まって、雲仙の空池になり、できた小島を湯島と呼ぶようになったそうな。つぎの日も畑仕事を頼まれたげな。肥えたんごを荷って高岩山の前まできたときじゃった。急に面が揺れだした。みそ五郎どんは「どさっ」とたおれ、足を深く切ってしもうた。大きな肥えたんごじゃったので、そこら一面も肥えが散らばってしもうたげな。これからというものは肥えのきき過ぎて、散らばったところには草木が枯れてしまって育たんかったということじゃった。その上途中で切った傷口があんまり傷むもんで、休んでいる間にそこら辺りは血の海になったそうな。
それいらい、ここの土が真っ赤になってしもうてまわりとははっきり違うてしまったということじゃった。今でもこの赤い土をみそ五郎どんの血の色というておる。

また、嵐の日があった。その日は普段と違ってとくに風が音をたてて舞い、今にも家が吹き飛ぶような不気味な日じゃった。船は前もってロープでむすばれておったが、つぎつぎと大波にさらわれていったそうな。漁師たちはあわててつなぎ止めようと一生懸命じゃったげな。その度に人は流され、船も木の葉のように流れて行ってしもうたということじゃった。
それをみそ五郎どんは、高岩山から見ておったので、「ひょい」と飛ぶと海岸におり立った。村人たちは「船が流されとるけん、はようつなぎ止めてくれんね」とみそ五郎どんに頼んだそうな。「がまだしてみるけん、まなれとってくれんね」というと嵐の海の中に入っていった。
流れている船を何隻もつなぎ止め終わると、陸に向かって引っぱろうとしたげなばってん、反対に危うく、みそ五郎どんは流されそうになったげな。
「こぎゃん風に負けられんばい」とありったけの力を振り絞ったげな。そして一歩一歩船は陸に上がってきたげな。村人たちは心配そうな顔をしておったが、「よかったない」「みそ五郎どん、ありがとがして、あんたのおかげたない」といいながらみそ五郎どんを取り囲んで喜び合ったそうな。
そして、おおいに感謝されて、みそをもらいながら幸せに暮らしたということじゃった。
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| 「みそ五郎の」の履歴書 |
| 名前 |
みそ五郎 |
| 性別 |
男性 |
| 身長 |
不明 |
| 体重 |
不明 |
| 年齢 |
不明 |
| 住所 |
西有家町の高岩山 |
| 職業 |
農林業? |
| 性格 |
人がいい・温厚 |
| 特技 |
力持ち |
| 好きな食べ物 |
みそ |
| 好きな女性 |
おタケさん |
| 習慣 |
有明海で顔を毎日洗う |
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